甲状腺機能亢進症が見つかった。
言葉を失った。
とにかく動揺して、でも話は先先進んでいく。
ぐるぐると思考は巡るのに、体は動かない。
あまりにも無反応なので、何か尋ねられた。
そんなつもりじゃなかった?だとか聞かれたのだろうか。
待合室に戻っても、頭が真っ白だった。
感情に名前をつけることができなかった。
考えても仕方のないことばかり頭の中で渦巻く。
考えなければならないことが、また一つ増えたことに辟易していた。
今は考えないでおこうと言われても、あまりの衝撃の大きさに面食らってそれどころではない。
ゲームに没頭している瞬間だけは忘れられた。
こんなことになるとは思わなかった。怖いし不安だ。
きっと無理やり病院に行かなかったら血液検査もしなかっただろう。
不思議だ。なんて巡り合わせだろうと思う。
薬を飲めば復調して、すぐに働くことになるのだろうか、というよくわからない不安もある。
働きたいはずなのに、働けないことが仕方ないとされないことが不安なのだ。
いや、今でもよしとはされていなかった。
もう今何を考えているのかがわからない。こんがらがっている。
不安でたまらないのだと思う。
とにかく休ませてほしくて、許してほしい。
楽にしてほしい。
頑張れなくてもいいと言ってほしい。