手放すこと

未完成の新しい無意識は不安定なので、過去のパターンに傾きやすい。
感情が抑圧されたまま暴れて、回避行動を取ろうとする。

そのまま流される時と、切り替えられる時があるけれど、どちらにせよ衝動の持つ強い力に気づけるようになった。
改善したい気持ちはあるけれど、それが強まりすぎると自分の行動に制限を加えようとする。
なんとか脱却しようと焦るほど、ますます自分を苦しめてしまう。
まさに、過去のパターンの餌食になっている。

そもそも過去のパターンがつくられた環境下に身を置き続けているので、どうしても引っ張られやすい。
あらゆる場面に対応できるように、大荷物を背負い込んで備えることが、幼少期のわたしにとって、大切な生存戦略だった。

今の私が取り組むことは、その荷物を手放しても大丈夫だと伝えていくこと。
そして、大荷物をひとつひとつ丁寧に手放していくこと。
そうやって創り上げるのが、身軽で風通しのよい、新しい無意識。
そのままの私でいることを、私自身が受容している世界。

取り組むことが山積みだと思っていたけれど、思い込みを解きほぐしていく作業であって、引き算なのかもしれない。
「この荷物(防具や武具)を持たなくても大丈夫か試してみよう」という作業を繰り返しているのだろう。                
そう捉えたら、どんどん身軽でシンプルになるイメージを抱くことができる。
矛盾とギャップが小さくなるイメージも想像に難くない。

大切なものはすでに持っていて、絶対にこぼれ落ちることはないはず。
だから、気を張らなくてもきっと大丈夫。