投影と転移のちがいが、少しわかってきた。
投影は、「今」感じている気持ちを相手に押し付けること。
たとえば、嫌われていると思っていたら、実は嫌悪感を抱いているのは自分のほうだった、など。
転移は、子ども時代に親などの養育者との関係性における未解決の感情や傷つきを、大人になった現在の関係性に持ち込むこと。
カウンセラーやパートナー、親(養育者)と似た特徴をもつ人(年上の男性や中年女性など)に対してあらわれることが多いが、親に対して起こることもある。
自身の親との関係性で満たされなかった感情を抱える親が、我が子に対して自身の親と同じように支配的に振る舞うなどして、その関係性を再現し、満たされなさを癒そうとする無意識的な行動も、転移の一つである。
これほど頭の中が整理されているので、概ね理解できただろう。
でも、具体例に当てはめてみることはまだ難しそうだ。
自分が何を感じているのかを知り、鎧を手放していくためには、投影と転移を区別して、感じたものの本質を見極めることは役に立つだろう。
私は、投影と転移をする側でもされる側でもあるので、その全てを見極めようと思うと、頭がパンクしてしまいそうだ。
感情が強く動くとき、それは投影か転移を起こしているだろう。
たとえば、相手を自分の思い通りにしようとするほどの期待など。
「どんな言葉を掛けてほしかった?」の問いに答えがある場合は転移、
答えがない時は投影だ。
相手の言動を振り返り、想像して解釈していた場合は、その部分を取り除けば良いだろう。
まだまだ探求の余地がありそうだ。