夢の中で発散された気持ち

夢と現実の境目をさまよっていた。
「わたしをひとりにしないで!」
声にならない叫びとともに目が醒めた。
気づけば涙がこぼれていた。

夢は、脳が情報を整理するために見るらしい。
思い返してみると、怒りの感情が強くあらわれる夢を何度か見たことがあった。
大きな声で気持ちをぶつけたり、物に当たったりして、抑圧していた感情を発散しているようだった。
起きた時には不思議と気持ちが軽くなっていた。
同じように、ずっと強く感じているものの名前をつけられない感情が、言葉と涙になって溢れたのだろう。

私にとって、「抑圧」は防御としての役割を担うため、かなり強い力ではたらく。
いくら自分を護るためとはいえ、あまりに苦しいので、抑圧しないで済む方法を探ってきたけれど、うまくいかなかった。
「抑圧」を奪われることは、防具を取り上げられることと同じだから。

肯定も否定もせず、ただその存在を見つめること。
それを続けたからこそ、夢を通じて感情をはっきりと捉えることができた。
「抑圧」もまた、そうして自然と緩和していけるはず。
不思議な体験だったけれど、とても大切で嬉しい気づきになった。