ゆらぎのなかで

大冒険をした。
風も、木々の葉音も、木漏れ日も、私に力を分けてくれた。
八重桜がとても美しく咲き誇っていた。

相手の反応に怯えて予防線を張ろうとするのは、相手の陣地に踏み込むようなものだ。
自ら境界線を踏み越えて苦しんでいるということ。
先回りしなくても私は守られていることを、いつも思い出したい。

私が恐れている対象は、本体ではなく幻影。
本体を恐れていないのだから、幻影も恐れずにいられるはず。
深呼吸したら、幻影は、ふっと消えるのかもしれない。
本体を目の前にすると、幻影がとてつもない力を持った大きな存在のように感じられて、混乱し、引き摺り込まれそうになる。
でもそれは、ただ揺らいでいるだけなのだ。
私はもう、何があっても取り込まれないでいられる。

清々しさと楽しさを感じたぶん、自由になってはいけないような気持ちが暗雲のように垂れ込めた。
でもこれは、拒絶感が投影されたもの。
私から生み出された感情ではない。

この大冒険は、間違いなく糧となった。
これからも、小さな挑戦を楽しみたい。

ありがとう。
おつかれさま。
ゆっくりゆっくり休もうね。